それでもキミが好きだから…
ータクトsideー
始業式は大変だった。
1番前だから、先生が見ていて眠れない。
でも眠い…
という状況だった。
教室に帰って、給食を食べてから三浦先生が言った。
「5時間目は、席替えをします。係ごとにくじを引いて、班を決めてください。」
「「「待ってましたー」」」
とかいう人もいたけど、俺的にはどうでもいい。
そんなのいいから、寝かせてくれぇぇぇぇ!!
学習係が集まっているところに行った。
係長が、
「タクト、くじ引く順番、何番が良い?」
と言った。
「どうでもいい。余った順番でいいよ。」
と答えた。
「じゃあ、タクト1番最初。」
「了解!!」
そう言って、くじを引くと、
「俺、5班」
俺は、一人で黒板の5班の学習係の場所に書きに行った。
他に誰がいるんだろう…
見てみると、まだ平山有輝(ひらやまゆうき)の名前しかなかった。
少し待ってみると、
広報係の姫宮、規律係の華恋が来た。
一体、環境係と保健係は誰だ?
すると、5班が書く黒板の前がうるさくなった。
「私が最初に書く~!!」
「いいや、俺が最初だ」
という争いをしていた。
それは、みぃと慎吾だった。2人とも5班だが、どちらが最初に名前を書くかで争っているらしい。
結局、じゃんけんでみぃが負けて慎吾が先に書いていた。
この2人みてると面白い。
ってか、みぃと慎吾のほうがみぃと優太より恋人らしい気が…
これなら、優太が慎吾にヤキモチを妬く気持ちがわかる…
優太も大変そうだな。