それでもキミが好きだから…
ーみぃsideー
待ちに待った、6時間目の授業。
班ポスターを作る時間だ。
慎吾と有輝、華恋とアヤが話をしているから、自動的に私はタクトと話をしていた。
「とにかく、班ポスターやりませんか?」
と、私がタクトに言った。
「おぅ!ってか、なぜに敬語!?」
「んー、なんとなく♪」
それからしばらくしてタクトが言った。
「班ポスター飽きた!!」
「私も飽きた!なんで私とタクトしか班ポスターやってないの!?」
私がそう言うと、
「えー?だって、みぃとタクトが楽しそうにやってたから。」
と、慎吾が言った。
慎吾の意見に皆
「うんうん」
と頷く。
「あっ、そんなことより、みぃ良かったね~。優太と席隣で。」
と、アヤが言う。
「アヤァァァ!まだ知らない人もいるんだから言わないでよ!」
「え?知らない人いるの?」
「タクトと有輝、知らないでしょ?」
「えっ?前から知ってたけど…?」
と、タクトが言った。
「うんうん。俺は、優太と仲良いから優太から聞いたぞ。」
と、有輝が言った。
「ははは!みぃって、ホントにバカだな」
慎吾が言った。
「慎吾ぉぉぉぉ!!私はバカじゃない!!」
私がそう言うと慎吾が逃げて行ったので追いかけた。
「美依さん、慎吾さん、教室で鬼ごっこするのはやめてください!」
「「……はーい…」」
私たちはしぶしぶ席に着いた。