それでもキミが好きだから…
それから、班ポスターを誰が貼るかでもめていた。
慎吾が高い所が苦手だからムリと言った。
みぃは、それを聞いてバカにした。
だから、みぃは慎吾におし付けられたんだ。
俺は……
やってもいいけど身長が足りないから背伸びしなくてはならなくなってしまうからやらなかった。
それから、みぃがロッカーの上に登った。
いつものみぃと違っておどおどしてるというか何と言うか、怖がっている気がした。
こういう姿は、昔見たことがある。
たしか……?
…そうだ!小6の時に今のみぃと同じようにゆうらが怖がっていた。
修学旅行で行った高いところで、高所恐怖症なのに頑張って友達について行っていたあの時のゆうらに。
もしかして、みぃも高所恐怖症か?
絶対そうだ。
だって、足が震えていたから。
「みぃ、俺やるよ?」
俺がそう言うとみぃは首を横に振った。
あの時のゆうらと同じ。
多分、弱い自分を見せたくないんだ…
「みぃ、高所恐怖症だろ?足震えてるぞ?俺やるから下りて?」
そう言うと、笑顔で頷いてくれた。
それから、慎吾はみぃに謝っていた。
みぃは本当に可愛い。
さっき見せてくれた笑顔は俺の宝物だ。