それでもキミが好きだから…
«3»

ありがとう


ーみぃsideー

やっと分かったよ。

自分の気持ち。

私は、優太よりも慎吾とタクトが好きなんだ…

慎吾とタクトと話している時に優太が話に入って来ればうっとおしく感じてしまう。

こんな重い悩み事を抱えていたら私だって辛いよ。

本当は、誰かに言ってスッキリしたいよ?

でも、誰に…?

その時、一番最初に浮かんだのが華恋。

華恋は、真剣に話を聞いてくれる大切な友達。

だから私は勇気を出して言ってみたんだ。

華恋に、この重い悩み事を。

「華恋~!ちょっと来て~!」

私は、教室の端に華恋を呼んだ。

「何~?」

「あのさ、浮気しちゃった…」

「え!?」

「私、優太よりも慎吾とタクトのことが好きになっちゃった…」

「マ、マジで?」

「うん…」

「そっかぁ。で?慎吾とタクトならどっちが好きなの?」

「うーん…同じ位好き。」

「そっかぁ。みぃも大変だね」

「絶対、他の人にバラさないでね?誰にも言ってないんだから。」

「もちろん!」

私は華恋に全てを話してスッキリした。

やっぱり、友達っていいな♪

私は、そう思いながら笑顔で自分の席に着いた。

このことは、天と地がひっくり返っても絶対に慎吾とタクトには言いません~♪

あ!あと、優太にも。
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