それでもキミが好きだから…

そして、部活の時間になった。

今日の部活は何故かいつもより遅く終わった。

先生の鬼ー!!

そう思いながら部活が終わるとダッシュで帰った。

帰るともう、1件のメールが入っていた。

『To,美依 部活終わった?バレーボール部、今日休みだった。By,慎吾』

『To,慎吾 今終わったよ~♪バレーボール部いいなー!あ!タクトからメール来た?By,美依』

『To,美依 部活お疲れー。タクトからはまだ来てないよ。By,慎吾』

それから色々と慎吾とメールのやりとりをしていると

『To,美依 メール遅れてごめんな?バスケ部試合近いから練習時間長くて…By,拓人』

やっと来た。タクトからのメール。

『To,拓人 部活お疲れ様!バスケ部いいなー♪本当は私もバスケ部入りたかったなぁ…By,美依』

『To,美依 マジ!?バスケ部入れば良かったのに…By,拓人』

『To,拓人 本当は入りたかったけど、事情があって…その事情は、言えそうになったら言うね?ちなみに私、元バスケ部だよー♪その事情のせいで小5で辞めなきゃいけなくなったけど…By,美依』

『To,美依 じゃあ、今度の昼休み一緒にバスケやろーぜ!ま!そろそろご飯だからじゃーな!By,拓人』

『To,拓人 うん!バイバイ。By,美依』

そう言って私達のメールのやり取りは終わった。

本当は、その“事情”を言ってしまいたいけど、嫌われそうで怖いから今は言わない。

言えそうな時が来たら真っ先に慎吾とタクトに言うから…

だから、

その時までは秘密にさせて下さい。

これは、友達にも優太にも誰にも言っていない秘密だから。

そう。

私の家族以外誰も知らない…
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