それでもキミが好きだから…
イジられて…
ーみぃsideー
今日、私は朝から不機嫌だった。
理由は
今日の朝、小5の弟と腕相撲をして負けたから。
2つも年下なのに、ショックだった。
というか、ムカついた。
「みぃ、何で不機嫌なん?」
とタクト。
私が不機嫌な理由を教えると、
「ははは。面白すぎ~!俺ともやってみる?腕相撲。」
と、タクトに笑われた。
でも私は、大きく笑顔で頷いた。
「レディ~~GO!!」
という慎吾の合図で私とタクトの試合が始まった。
始まってから気付いた。
私、タクトの手を握ってる?
腕相撲だから当たり前の事だけど私は驚いてしまった。
緊張するよぉぉ/////
その瞬間、
「勝者、タクトー!」
と慎吾の声が響いた。
また負けた……
ショックだったけど私はタクトの手をおもいっきり、それに堂々と握れたのが嬉しかった。
「みぃ、弱いなー!」
と、タクト。
「何さ!今は手加減しただけよ!」
「んじゃ、もっかいやりますか?」
と、勝つ気満々な笑みを浮かべながらタクトが言った。
「いや、いいです…」
私は、弱々しく言った。
んん!?
今私、タクトにイジられたよね?
嬉しいかも…ww
ドMな私
と、
ドSのタクト。
私は、そんなタクトを好きになってしまったんだ。
好き?
いや、
それは『大好き』に近い『好き』なんだ。