それでもキミが好きだから…

「みーいー!俺とも腕相撲しようぜ!俺も弱いから。」

と、慎吾に誘われた。

「いいよ~♪」

私は、笑顔で答えた。

笑顔で答えた理由。

それは、

慎吾が弱いと言っていたから。

この勝負は……勝てるかも!

私は、期待して勝負した。

「レディーーGO!!」

と、タクトが開始の合図をして私VS慎吾の勝負が始まった。

しかし、それは一瞬の出来事だった。

バタン!

と、手が机に付いた音がした。

結果は、

私が負けた……。

「あー、ゴメンゴメン。俺、強すぎたかなぁー?」

と、勝ち誇った笑みを浮かべて言う慎吾。

「慎吾ー!弱いって言ってたのに、強いじゃんー!」

「ま!俺の実力には叶わないんだな!ってかさー、みぃ弱すぎ!」

「しーんーごー、サイッテー!」

「負け惜しみですか~?」

「ッッ違いますー!」

「おや?まさか、図星~?」

そういわれた私は慎吾に何も言い返せなかった。

このドSヤロウがー!!

私はそう思ったけど私はドMだから嫌な気はしなかった。

って、んん!?

慎吾の手も握っちゃったよー/////

突然、恥ずかしさが込み上げてきた。

そういや、私って優太と手繋いだことないよな~。

でも不思議と、タクトや慎吾と手を繋げたほうが嬉しかったんだ。

それは

優太よりもタクトと慎吾の事が好きな証拠なんだ。

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