それでもキミが好きだから…
「タークートー!今日も勝負しよっ!」
あの日以来私達は、腕相撲対決が日課となっていた。
「またか?面倒癖ぇなぁ。」
とか、色々と文句を言いながらも勝負してくれるタクトはとても好き。
勝負は、普通に私の負け。
でも私は、この時間が大好きなんだ。
それに…
審判は慎吾。
本当にサイコーだ!
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ある日、いつも通りにタクトと腕相撲対決をしていると優太が私達の所へやってきた。
彼氏が彼女の所に来るのは当たり前なのかもしれないけど私的には来ないでほしかった。
最近、タクトと慎吾を好きになってしまったから優太を鬱陶しく思ってしまうんだ。
「俺とも腕相撲対決する?俺、弱いよ?」
と、笑顔で言う優太。
どうしよう…
優太とはやりたくない。
そう思ってOKとも言えない私。
その時、
「あ!みぃ。今日、俺とみぃ日直じゃん!職員室いかないと!」
と、慎吾。
「あ!そうだった!優太ごめんね。また今度やろ?」
と、私。
「…お、おぅ。」
と、優太。
慎吾は私の腕を引っ張ったまま、私を図書室に連れて来た。
「え?ここ、図書室だよ?」