それでもキミが好きだから…

事情


「おはよ~」

と言いながら教室に入って、いつものようにタクトと腕相撲対決をする。

そこまでは、いつも通りの生活だった。

…しかし、タクトと対決し終わった時

「あ!そうだ!みぃ、もう1人って誰なんだ?」

と、タクト。

「ヒミツ!ってか、優太にバレるとヤバいから静かに言ってよ!」

と、私。

「はいはい。」

と、タクト

「え?タクトも聞いたのか?俺も知ってるー♪」

と、慎吾。

……!!!!!

ヤ、ヤ、ヤ、ヤバい!

これって、慎吾とタクトがお互いに私から聞いた人を言っちゃえば2人にバレちゃうパターンじゃん!

ダメだ。絶対、ダメ。バレたくない!

そして私は、

「2人にそれぞれ違う人教えてるから2人でバラしあったらダメだよ?そしたら私、マジギレするから。」

と、言った。

「どうせ怖くないんだろー?」

と、タクト。

「みぃが怒っても怖くなさそーww」

と、慎吾。

すると、華恋が

「タクトー、慎吾ー。ちょっと来て?」

と、言った。

それから3人は30秒ほどコソコソ話をしていた。

それからタクトと慎吾は

「「絶対にお互いバラしません」」

と、声をそろえて私に言った。

私は、2人のその変わり様が面白くて思わず笑ってしまった。
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