それでもキミが好きだから…
ータクトsideー
俺は、今かなり気になっている。
それは、慎吾が聞いたみぃのもう1人の好きな人。
本当は慎吾から聞き出したかったけど、10分程前に華恋からある話を聞いてから、怖くなった。
♪♪♪♪♪【10分程前】♪♪♪♪♪
「タクトー、慎吾ー。ちょっと来て?」
と、みぃと話している最中に華恋に呼ばれた。
俺と慎吾が行くと、
「みぃのこと、マジギレさせないようにしてよ?」
と、言われた。
「何で?」
と、俺が言うと
「桜小で一番強いと言われていた男、宏樹って知ってるよね?前に1度だけ宏樹とみぃがケンカしてさ、みぃが勝ってあの宏樹を泣かせて土下座までさせたんだよ。」
と、華恋が言った。
「マジ!?」
と、慎吾。
「うん。慎吾も桜小だったから知ってると思うけど『可愛い人こそキレると怖い』っていう言葉が流行ったじゃん?それ、みぃのことだよ。あ!このこと知ってるの、このクラスでは私と叶人しかいないから絶対にバラしたらダメだよ?」
「「……は、はい」」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
それから俺たちは
「「絶対にお互いバラしません」」
と、みぃに誓った。