それでもキミが好きだから…
ータクトsiddー
今、俺は初めてみぃとバスケをしている。
最初は5VS3でやろうとしていたけど、俺達のチームが不利すぎることに気づいて4VS4に直した。
……結局決まったのは
拓人&慎吾&美依&華恋
VS
理衣斗&杏梨&愛優&波留夏
俺達のチームって最高のメンバーじゃん!!
俺は心の中でそう叫んだ。
慎吾と華恋はバスケの経験が無かったみたいだったけど、俺とみぃで教えたらいつの間にか上手くなっていた。
…それより驚いたのは、みぃの上手さ。
「こんなに上手かったら、バスケ部にスカウトされたんじゃねーの?」
って聞いたら、
「うん。されたよ。でも、あの頃のことを思い出しちゃうから絶対にバスケ部には入らないって決めてたの。」
と、みぃは悲しそうな表情で言った。
メールでもみぃが秘密にしていた“あの頃の事”が気になったから
「……あの頃の事って?」
と聞いた。
すると、
「絶対にばらさないなら、放課後教えてあげる。」
と言ってくれた。
「OK!!」
と俺が答えるとみぃはいつもの優しい笑顔を見せてくれた。