それでもキミが好きだから…

…みぃ、絶対当てる!とか言ってたけど当てれるはずねーよな?

アイツが『タクトの好きな人って私でしょ?』とか言うはずねーよな。

いや、でも姫宮とか華恋は多分俺の好きな人がみぃだってことに気付いてるからみぃに教えちゃうってことも…

「なぁ、タクト。」

と、突然慎吾が話しかけてきた。

「何?」

「俺、みぃに聞かれたんだ。『かなり可愛くて、タクトより背が高い運動部の女子って誰?』って。」

「え!?それで、なんて答えた!?」

「『分かるけど教えてやんね~』って言った。」

「良かったー。サンキュー!」

「あと、華恋と姫宮も同じ質問されてたぞ?」

「マジかー…その2人、なんて答えてたか分かる?」

「2人とも俺と同じ答えだったよ。面白そうだからって。」

「あー。助かったー。」

「んで?もし、みぃにバレちゃったらどうすんの?」

「今、それについてすっげぇ悩んでる。」

「んじゃ、バレたら告白したら?」

「や、それはちょっと…」

「ま、頑張れよ!」

そう言って慎吾は自分の席へともどって行った。

改めて思った。

慎吾は、すごくいい人だ。

慎吾もみぃのことを好きなのに俺のことを応援してくれてる。

本当にいいヤツだ。

そんな時、

「ねぇ、タクト。」

と、みぃが話しかけてきた。

「ん?」

俺は、頑張って平常心を保った。

「タクトの好きな人って…」

『私でしょ?』って言うなよ! 

俺はずっとそれを願っていた。

そして、みぃの口から出た言葉は
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