狂奏曲~コンチェルト~
「それで、付き合うのかよ?」
かすれたような声が出たと思う。
かなめは首をかしげて、
「うーん……どうしようかな。付き合ってみるのも良いかもしれないね」
その瞬間、俺はかなめの腕を引っ張っていた。
「いたっ、つばちゃん!?」
俺はそのままかなめをベッドに押し倒した。
「つ、つばちゃん、どうしたのっ!?」
かなめが不安そうに俺を見上げるけど、俺には何も映っちゃいなかった。
真っ黒な視界の中、涙だけが、零れ落ちていた。
「つば……ちゃん?」
「愛してるのに……」
「え?」
何も考えられなかった。
かなめを手に入れたい。
それ以外には、何も。
「俺はこんなにお前を愛してるのに!どうしてお前は俺を見ないんだよ!」
「つばちゃん……っ」
俺は狂った感情のまま、かなめの足を押し開いた。
「やだっ、やめて!」
「愛してるんだ……」
「いやああっ」
スカートがめくりあがり、むき出しになった純潔の砦。
それを、俺の赤黒い欲望が陵辱する。
「やめてやめてっいやああっ」
激しく抵抗するかなめを押さえつけ、俺は黒く染まった欲望を、かなめに押し付けた。