last jump
フィールドに寝そべって空を見上げた。
あれは鳶だろうか。
1羽の大きな鳥が悠々と飛んでいた。
俺も空を飛びたい。いや、跳びたい。
そうだ、空はこんなに広く、大きいんだ。
それに比べれば2m06なんて
屁みたいな高さじゃないか。
そう考えるとだいぶ気分が楽になった。
5mをポールも無しに跳べと言われてる訳じゃない。
滝沢の方を見る。
不安そうな顔でこっちを見つめている。
大丈夫。
心配いらないよ。
滝沢に目で伝える。
ようやく向こうも安心したらしく、
笑顔を返した。
「2回目行います。
50番用意」