last jump
まだ試技は続けられたが、
今日のところはこれで止めておいた。
「なんでもう跳ばんの??」
「シーズン初戦やし、ベスト跳べただけでもう満足や。
これからもっと大事な試合いっぱいあるし」
「ふーん。そんなもんか」
「さて、ダウン行ってくるわ。もう戻る??」
「うん。ね、ダウン終わった後、暇??」
「別に何もないけど・・・何で??」
「ちょっとしゃべりたいなぁと思って。
どこにおったらいい??」
「じゃあ正面玄関前で待っといて。
俺もダウンしたらすぐ行くから」
「うん♪待ってるな」
一旦滝沢と別れて、バックストレートを歩き出す。
トラックでは200mが始まっていた。
バックストレートでスタート練習をする選手、
アップドリルをする選手、ストレッチをする選手など様々だ。
俺は彼らの間を抜けて、雨天走路へ向かう。
雨天走路はもっと人がいっぱいいた。
アップする選手やダウンする選手、
コールも行われていた。
ごった返した雨天走路内をゆっくりと3周jog。
体操とストレッチ、マッサージをして、しばらくゆっくり。
外では滝沢が待っている。
早く、会いたい。