last jump


まだ試技は続けられたが、
今日のところはこれで止めておいた。



「なんでもう跳ばんの??」


「シーズン初戦やし、ベスト跳べただけでもう満足や。
これからもっと大事な試合いっぱいあるし」


「ふーん。そんなもんか」


「さて、ダウン行ってくるわ。もう戻る??」


「うん。ね、ダウン終わった後、暇??」


「別に何もないけど・・・何で??」


「ちょっとしゃべりたいなぁと思って。
どこにおったらいい??」


「じゃあ正面玄関前で待っといて。
俺もダウンしたらすぐ行くから」


「うん♪待ってるな」



一旦滝沢と別れて、バックストレートを歩き出す。
トラックでは200mが始まっていた。
バックストレートでスタート練習をする選手、
アップドリルをする選手、ストレッチをする選手など様々だ。



俺は彼らの間を抜けて、雨天走路へ向かう。



雨天走路はもっと人がいっぱいいた。
アップする選手やダウンする選手、
コールも行われていた。



ごった返した雨天走路内をゆっくりと3周jog。



体操とストレッチ、マッサージをして、しばらくゆっくり。



外では滝沢が待っている。
早く、会いたい。


< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop