imaginary・oz・world
「でも嘘っぽくない?」

私がそう言うと皆の顔が曇る

「じゃあ何で行方不明者が増えてるの?伝説話じゃないなら誰がするの!」

茅依梨は大きな赤い目を細長くしながら私を睨む

「それは…"人間"でしょ?人間じゃなきゃあり得ないんだから」

「――――!!」

茅依梨は黙って俯いく

「だったら何?魔女が魔法を使って殺ったワケ?」

私がペラペラ喋ると

「確かにそうっすね!」

涼が私に賛成する

「じゃあ"何かのヨダレ"はどう証明するんだよ」

大地が真剣な顔で言う

「DNAを混ぜれば良いと思うよ?動物と人間…あと着色を使えば……なんとかなるんじゃない?」

「……なんか優奈にそこまで言われるとな」

大地は納得いったかのように頷く

「………」

茅依梨は納得いかないみたいで頬を膨らます

「そんなに怒るな」

大地が茅依梨の頭を優しく撫でる

「……大ちゃんがそこまで言うなら」

茅依梨は頬は林檎のように真っ赤になる

………青春だな~

「青春っすね」

「そうだね~…涼くんその手を離そうか?」

「良いじゃないっすか~別に…」

ブーブーと言いながら私を抱き締める力を強くする涼

「………逆エビの刑されたい?」

涼の顔色はだんだん大地と同じ青髪色に変わっていく…

「嫌っす!!!!」

バッと涼は私から離れた

「明日皆暇?」

「俺暇っすよ!」

涼はイケメンスマイルをしながら右手を挙げた

「俺も…」

大地はあくびをしながら答えた

「あたしも~」

茅依梨は可愛らしい笑顔を見せながら答えた

「じゃあ明日午前1:00にOZの遊園地前に集合してね!」

「「「了解!/了解っす!」」」

私達はまだ知らなかった

――――…少しずつ
闇が近づいている事に
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