imaginary・oz・world
白色のフード付きパーカーに黒色のショートパンツ
パンツと同じ色のニーソ
そしてお気に入りのスニーカーだった私は

別人のようになっていた

白いフード付きパーカーとパンツ以外は…

涼が持ってきた服だ

細い赤いベルトが胸元あたりについた薄ピンクのミニワンピースに
ワンピースの中が見えないようにパンツを

膝までの長さの靴下

そして靴はブーツである

涼は何故か自慢気のある笑顔を私に見せる

「さっきより!可愛いじゃないっすか!!」

私は鏡に映った姿をこれが本当に自分かと半信半疑な気持ちで見つめる

涼は「我ながら完璧っす!」と

ペラペラと語りながら私の前をくるくる回る

「そう?私にはよく解んないや…」

「マジで可愛すぎるっす!」

「うーん…?あれ?お金どうするの?」

「大丈夫っす!俺が払うっす!」

「え、あぁ。…ありがとう」

「いえいえ!!」

涼はレジの方へ走っていった

…私だけ奢ってもらうとか

……なんか悪いな

「!」

そう言えば涼…前髪が長くて邪魔~

とか言ってたな…

「ユウっち~!」

「涼…丁度良かった」

ガッと私は涼の肩を掴む
んでもって涼の顔を見る

……涼は顔を真っ赤にする

「ちょっとゴメンね?」

えっと涼の視力が良い方の目ってどっちだっけ

…確か左だったような

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