激甘男子の愛し方
「よしっ!いい感じだ。後は軽くワックスでしあげて……」
ポケットからオレンジのケースに入っているワックスを取り出し、髪をクシュクシュとする。
「シュシュはこれな」
「こんなのうちにあった?」
「いや、これはこの前買った。真子に似合うと思って」
そう言いながら淡いピンクのシュシュをあたしの頭に付ける。
「また買ったの……?」
「あぁ。可愛いだろ?」
確かに可愛いけど……
洸はあたしにこうやってたくさんのものを買ってくる。
お菓子やアクセサリー……
とにかくあたしに似合うと思ったものや、好きなものを買ってきてはプレゼントしてくる。