激甘男子の愛し方



「よしっ!いい感じだ。後は軽くワックスでしあげて……」



ポケットからオレンジのケースに入っているワックスを取り出し、髪をクシュクシュとする。




「シュシュはこれな」



「こんなのうちにあった?」



「いや、これはこの前買った。真子に似合うと思って」




そう言いながら淡いピンクのシュシュをあたしの頭に付ける。




「また買ったの……?」



「あぁ。可愛いだろ?」



確かに可愛いけど……



洸はあたしにこうやってたくさんのものを買ってくる。



お菓子やアクセサリー……



とにかくあたしに似合うと思ったものや、好きなものを買ってきてはプレゼントしてくる。



< 11 / 339 >

この作品をシェア

pagetop