激甘男子の愛し方


委員長はまさに委員長が似合ってるけど、俺が副委員長になったのは本当にたまたま。



委員長はすぐに自分で立候補して決まったけど、副委員長はなかなか決まらなかった。




でもそんなことはどうでもよくて、俺はその話し合いの間朝にセットした真子の髪型が少し崩れていることが気になって仕方なかった。



そのせいで担任の話を聞いてなかった俺が、副委員長として抜擢されたのだった……




「じゃああたし塾の模試だから、後はお願いね!」



「はいはい」



その言葉を聞くと、少し不安そうに俺を見て委員長は教室を出て行った。




あの不安そうな瞳はきっと俺を信頼してないからだな。



俺だって委員会くらい行けるっつーの。



カバンを肩に掛けて、俺も教室を後にした。



――――――――――……



「はぁ―、終わった終わった」



委員会ってなんであんなにつまんないんだ?



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