激甘男子の愛し方
愛すべき娘‐洸Side‐
……あ。
「真子」
2年B組の教室について入ったと同時に気付いた。
「洸、何してんの……」
はぁ―……と呆れたような声が聞こえる。
「何って……ボタン開けすぎだから留めてんの」
思った以上に開いてた胸元のボタン。
俺としたことが朝にチェックし忘れてた。
「それくらい自分で直せる」
俺の手を振りほどいて、自分で胸元のボタンを留める。
「ってか、これくらい普通でしょ?」
「は?普通じゃないから。他の男に見られたらどうするんだよ」
他の男が真子の胸元を見るなんて……
考えただけで殺意が湧いてくるな。