激甘男子の愛し方


「つーか真子は?」



「美知佳ちゃんと帰っていったぞ。PUREに行くとかなんとか言って盛り上がりながら」



「PUREってあの、チョコの店?」



「さぁ?俺は甘いもの嫌いだから、そこら辺詳しくない」




きっとあの美知佳が連れていくのはそのPUREだ。



真子もあそこのチョコ好きみたいだし。



「俺、行ってくる」



「あぁ、スタートしてこい」



ニヤリと笑う明良に見送られ、俺は教室を飛び出した……




―――――――――――……



スタートしたのはいいものの、もうPUREの店のドアには『close』の掛札が。



冷静になれば、真子の家で待ってた方が絶対よかったよな……




なんでこんな単純なことが分からなくなってんだよ。




焦りすぎだろ……俺。




< 164 / 339 >

この作品をシェア

pagetop