激甘男子の愛し方
お互いの気持ち‐真子Side‐
「それにしてもビックリしたよ~。まさかあの有名店の息子が、美知佳たちと同じ高校にいたなんて~」
PUREを後にしたあたしたち。
おしゃれなPUREのロゴが入った袋を満足げに持ちながらそう言った美知佳。
「で?」
「……で?」
「なんで真子はあの息子と知り合いなわけ?」
「ちょ、ちょっとね……」
「それじゃ美知佳納得できない~」
いやいや、別に美知佳に納得していただかなくても……
「ねぇ~真子~!」
これは教えるまで帰らせてくれなそう……
「ちょっとケーキの作り方を習ってたの……」
「ケーキ?」
「うん……」
「なんでケーキなの?」
やっぱりそれ聞いてくるよね……