激甘男子の愛し方
「洸以外の人を好きになれば、きっと楽なんだと思う……」
普通に周りの人たちがしている恋愛が出来るのかもしれない。
お昼を一緒に食べて。
放課後は彼氏が家まで送ってくれて。
休日には街に出かけたりしてデートして。
たまにケンカして。
仲直りして。
そんな普通の幸せな恋愛が……
でも……
「なんでだろ……?想像できないんだよね……」
「え?」
「洸が隣にいない未来が……」
お昼どころか朝から一緒にご飯を食べて。
休日どころか放課後まで、あたしの好きそうなところを見つけては、あたしを連れて出かける。
ケンカをする前に洸が謝るから、あたしは怒る気にもなれなくて。