激甘男子の愛し方


「洸以外の人を好きになれば、きっと楽なんだと思う……」



普通に周りの人たちがしている恋愛が出来るのかもしれない。



お昼を一緒に食べて。



放課後は彼氏が家まで送ってくれて。



休日には街に出かけたりしてデートして。



たまにケンカして。



仲直りして。



そんな普通の幸せな恋愛が……



でも……



「なんでだろ……?想像できないんだよね……」



「え?」



「洸が隣にいない未来が……」



お昼どころか朝から一緒にご飯を食べて。



休日どころか放課後まで、あたしの好きそうなところを見つけては、あたしを連れて出かける。



ケンカをする前に洸が謝るから、あたしは怒る気にもなれなくて。



< 171 / 339 >

この作品をシェア

pagetop