激甘男子の愛し方
お母さんの声が聞こえるけど、返事すら面倒で出来ない。
「寧々さん、真子の部屋に行ってもいいですか?」
「そうね~。じゃあついでにもう少しで晩御飯出来るから呼んできてくれる?洸君も一緒に食べましょ」
「あっ、はい。ありがとうございます」
なんか洸の声は聞こえてくる……
でも洸があたしの家に来るわけないよね……
昨日あんなことして、来にくいはずだし。
――トントン
「へっ!?」
明らかにあたしの部屋に聞こえたドアをノックする音。
眠さなんて飛んで、ベットから起き上がる。