激甘男子の愛し方
「あ―……でも、今日はすぐに帰って来ます」
「そう?じゃあ、気を付けて行ってきてね」
「はい。真子、行こう」
「あ……うん」
どこか悲しそうに返事をする真子。
でも、俺はそれに気づかないふりをして、真子と一緒に家をでた。
だってここで何か言ったら、真子に気付かれてしまいそうだから……
俺の……『真子との初デート計画』が。
――――――――――……
「真子、帰るぞ」
「あっ、うん。ちょっと待って」
焦ったようにカバンに教科書を詰める真子。
うん……
こんな風に焦ってる真子はなんか可愛い。