激甘男子の愛し方
「つーかそろそろ席に行こうぜ。担任来ちまう」
まだ何か納得がいってない様子の明良をその場に残して、俺は席についた。
――――――――……
はぁ―……今日も長い一日が終わった。
疲れた……
さっ、帰るか。
そう思い、カバンを肩に掛けた……その時。
「あの、洸君」
「ん?」
クラスメイトの女が俺に話しかけてきた。
「これから時間あるかなっ?みんなでカラオケに行こうって話してるんだけど……」
あぁ、遊びのお誘いか。
「俺はいいや。真子と帰るし」
「あっ、じゃあ真子ちゃんも一緒でいいから」
……なんか今の言い方気に入らねぇ。