激甘男子の愛し方


「洸?何してるの?」



「あっ、真子」



俺の後ろからひょこっと顔を出してきた。



「じゃあ俺は帰るな。真子ちゃん、楽しんでおいでね♪」



「えっ……うん」



余計なこと言いやがって。



意味も分からず首を傾げる真子にもう一度「じゃね♪」と言って、明良は帰っていった。



「あの、洸。明良君の言ったことって……」



「さぁ?休日を楽しめってことじゃないか?明日から休日だし」




「ふぅーん」



どこか納得いかないようだけど、俺もそれ以上は何も言わず真子の手を取って学校を後にした。




―――――――――……


「寧々さんのハンバーグうまかったな」



「洸、おかわりしてたもんね」



ニコニコ笑う真子は可愛い。



真子にはやっぱり笑顔が似合う。






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