激甘男子の愛し方
――――――――……
「な、なんか緊張する……」
「ケーキを食べに来ただけなのに?」
「だ、だって。ここ有名ホテルじゃん」
結婚式も開かれるほどの綺麗で高級そうなホテル。
ってか絶対高級だ……
今日のケーキバイキングも、有名パティシエの作るケーキみたいで凄い宣伝してたし……
「あ、あたしこの格好でよかったかな?」
もう少し大人っぽい落ち着いた服装がよかった……?
「何を着ても変わらないって。入るぞ」
「なっ!失礼な!!」
「それに真子は何を着ても可愛いから大丈夫」
さ、サラッと言わないでよ……///
あたしの手をギュッと繋いで、ホテルのロビーに向かう洸の顔を見れなかった……
「いらっしゃいませ」
ロビーに入るとすぐに、スーツをビシッと着こなした男の人が話しかけてきた。