激甘男子の愛し方
――「真子!起きろ!」
もう……
なんかうるさい!
パパの声が聞こえないじゃん……
ねぇ、パパ。なんて言ってるの……?
あたしはなんでパパと結婚できないの?
――「真子!!」
あぁっ!!もうっ!!
「うっるさいっ!!」
「うおっ!突然起きるなよ!!」
……へ?
「おはよ、真子」
「おは……よう」
「はぁ―……全く、真子は寝起きが悪すぎ。学校に遅刻するぞ」
パパではない瞳が、あたしを見つめている。