激甘男子の愛し方


「どうだ?まだ気分悪い?」



「吐いてから少しは大丈夫……」




そう言った真子の顔色は確かにさっきよりはよくなっているが、まだどこか青白い。



「真子、少しそこのベットで横になっとけ」



「ん……」



素直に俺の言葉に頷き、手を引く俺についてくる真子。



「はい、ここに寝て」



「うん……」



「目を閉じて、少し眠りな。気分も楽になるだろうから」



「ありがと……洸」



弱弱しくそう言って、真子は瞳を閉じた。




本当はこんな風にこの部屋に連れてくるつもりじゃなかった―……



ロービ―で部屋を取っていることを教えて驚かして……



驚きながら喜んでいる真子に、この部屋でチュッとする……予定だったんだけど……






< 214 / 339 >

この作品をシェア

pagetop