激甘男子の愛し方
「俺が寝たふりをやめて、ほっぺをさわるとイヤイヤって首を横に振ったりしてさ―……」
「あのさ、洸」
「なんだよ。まだ話しの途中なんだけど」
勝手に遮るなよ。
「そののろけ、いつまで聞いとけばいいわけ?」
「は?のろけ?この話のどこが?」
俺は真剣に話しているというのに……
「どこがって……お前のその性格は尊敬するよ」
そこを今褒められても。
俺が話しているのは……
「俺は、真子がずっと誘惑してきて困るって言ってるわけ」
「はぁ―……どうぞ。続きを話してください」
俺もこんなこと明良に相談したくねぇよ。
でも、どうしたらいいかいまいちわからねぇんだ。