激甘男子の愛し方

「洸、帰ろう」



「……真子？どうしたんだ？」



「どうしたって？」



放課後になり、すぐに俺の元へと駆け寄ってきた真子。



まさか真子から来るなんて。



いつも俺から誘うのに……




「真子から俺の所に来るのは珍しいから……」



「べ、別にいいでしょ！帰るよ！！」



「あ、あぁ」



戸惑いは少しはあるものの、やっぱりなんか嬉しい。




一緒に帰る道はいつもと同じなのに、気持ちが違うだけで風景が違って見える。




さっきまでの明良の言葉がひっかかって悩んでいたけど、そんなのどうでもよくなっていた。







何より、この後おきることの方に、俺の頭は支配されてしまうのだから―……