激甘男子の愛し方
「真子……?」
「女の子が期待しちゃダメなわけ?」
潤んだ声。
でも、今の俺にはそんな真子をどうすることもできなくて、ただ茫然と見ていた。
「女の子だってね、好きな人と結ばれることは期待しちゃうの」
「期待……」
「不安がほとんどだけど、洸とならって思ってるの……」
押さえつけられている真子の手が震えている。
「あたしは、そんなに洸が思っているほど純粋でも、弱くもないよ?」
「真子……」
「でも、洸が好きなあたしは、弱くて守ってあげないといけない、純粋な女の子じゃないといけないんだね……」
真子は弱い。
でも、誰よりも意志の強い女の子だって知っていた……