激甘男子の愛し方



「ふっ、お前に言われたくねぇよ」



っ……



「確かに俺は真子を泣かせる最低なヤツだ。でも……真子を泣かせる奴はやっぱり許せねぇ」



勝手な言い分だって分かってる。



でも、俺は前から勝手な奴なんだ。



恋に綺麗ごとなんて言ってられない。



真子をこの腕に抱きしめるためなら。



真子を手放さいためなら。



……ほんと、俺って勝手だよな。




こうやって真子を抱きしめられて、こんなに幸せな気持ちになっているのだから……




「お前に真子は渡さない」



真子が嫌がっても、泣いても、手放せない俺はどこまで独占欲の塊なんだろう。



でも、その分俺は約束出来る。





< 288 / 339 >

この作品をシェア

pagetop