激甘男子の愛し方



あたしが一人で悲しまないようにって……



「でも、そばにいるうちにどんどん綺麗になる真子を、娘じゃなく一人の女として見てる自分に気付いたんです」



っ……



「あなたの大事な娘さんは、俺が一生幸せにします」



「こ……う」



「だから、俺に娘さんをください」



「っ……」




その言葉があたしの胸に響いて、視界が歪んでくる。



「真子……」



「洸……」



優しい笑顔であたしを見て、その手にはバラを持っていた。



「真子のお父さんが寧々さんにプロポーズした時に、この花を贈ったんだ……」



「パパが……?」




「そう、だから俺も真子のお父さんと同じように、今この場所で、真子と真子のお父さんに誓う」



ねぇ、洸。




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