激甘男子の愛し方

終わりのその後-真子Side-



――パンパンーッ


「な、なにっ!?」



家に帰って玄関のドアを開けると同時に鳴らされるクラッカー。



そして玄関中に充満する火薬の匂い。



「お袋、寧々さん、こんなところで騒ぐと近所迷惑ですよ」


冷静に洸がそう返す。



「あら……まさか洸くん……。失敗しちゃたの……?」



失敗……?


お母さんが可哀想な目で洸を見る。



「えっ!?洸!失敗したの!?真子ちゃんにプロポーズ断られちゃったの!?」


喜美香さんがショックを受けたように声を漏らす。



なんでそんなことに!?



ってかなんで知ってるの!?



「なんでそうなるんだよ。真子が俺から離られるわけないだろ?」




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