激甘男子の愛し方
「真子が1人でこんな誰も居ないところにいたら危ないだろ?ほら、一緒に手伝うから早く終わらせるぞ」
ただ、あたし以外には……だ。
あたしには甘いのだ。
他の人に比べたら極甘なのだ。
「あとはボールだけだな。ボールって後ろの棚にあるやつでいいのか?」
「あ、うん」
「じゃあ俺が取って来るよ」
そう言うと、洸は後ろの棚の一番上からボールを4つ取り出した。
「そんでこれを各班ごとに置いて、これで準備完了。つーことで帰るか」
パンパンと手をはたいて、ニコッと笑顔をあたしに向ける。
そしてあたしたちは一緒に教室を後にした。