激甘男子の愛し方



「真子が1人でこんな誰も居ないところにいたら危ないだろ?ほら、一緒に手伝うから早く終わらせるぞ」



ただ、あたし以外には……だ。



あたしには甘いのだ。



他の人に比べたら極甘なのだ。



「あとはボールだけだな。ボールって後ろの棚にあるやつでいいのか?」



「あ、うん」



「じゃあ俺が取って来るよ」



そう言うと、洸は後ろの棚の一番上からボールを4つ取り出した。




「そんでこれを各班ごとに置いて、これで準備完了。つーことで帰るか」



パンパンと手をはたいて、ニコッと笑顔をあたしに向ける。




そしてあたしたちは一緒に教室を後にした。



< 38 / 339 >

この作品をシェア

pagetop