激甘男子の愛し方
それは仕方ないけど、髪がグシャグシャになって直すのが大変。
「ははっ、やっぱり真子の髪って触りごごちいいな」
――ドキッ
この笑顔は昔の洸のやんちゃな時を思い出す。
泣かされてたけど、それでもこの笑顔が大好きだった……
靴箱につき、靴を取るために手に持っていたカバンを肩に掛け直す。
そしてそこで思い出した……
「あっ!チョコ!!」
「は?チョコ?」
調理室に行く前まで持っていたチョコが、今あたしの手にはない。
冷蔵庫に忘れてきた……
「洸、ちょっと待ってて!チョコ取ってくる!!」
「は?だからチョコって何の……って!おい!真子!!」