激甘男子の愛し方
洸がなんか言っていたけど、今のあたしにはチョコのことしか頭になかった。
急いで調理室まで走っていった。
生徒がほとんどいない学校は、昼と比べてシーンとしていて何とも不気味な雰囲気を醸し出している……
実はあたし極度の怖がりなんだよね……
洸についてきてもらえばよかった。
心の中で後悔しながら、廊下を走る。
――ガラッ
やっとの思いでたどりついた調理室のドアを、勢いよく開けた。
で、電気……と。
薄暗い部屋の壁をペタペタと触りながら電気のスイッチを探す。
あ、あった!!これだ!