激甘男子の愛し方


お母さんが通話を切るのを確認して、あたしもそっと携帯を切った。



「寧々さん、なんて?」



「あっ、おじいちゃん大丈夫だったって……」



「そっか。よかったな」



「う、うん……」



か、顔が見れない……///



「じゃあ俺帰るな、戸締りちゃんとしろよ」



「う、うん……」



それだけ言うと、洸は静かに部屋を出て行った……





……ただ手にキスをされただけ。



それだけなのに、手が熱くてたまらない。



これはやけどの熱さじゃない。




だって……




手だけじゃなくて、顔まで熱くてたまらない―……




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