激甘男子の愛し方
あの唇に俺の唇を重ねて、甘いキスをしようとしてた。
これじゃ本当に真子の言うとおり『変態』じゃねぇか……
真子は幼なじみで、妹のように思っている。
イヤ、もう妹というより、娘とさえ思えるほどに……
なのに、俺は……
完全に家族の域を超えようとしていた―……
――――――――……
「どうした?」
「は?」
学校について机にうなだれている俺に、明良が発した言葉。
「真子ちゃんとの様子があきらかにおかしいだろ?」
「そう……か?」
こいつに気付かれるなんて。
「真子ちゃんとなんかよそよそしいし、何よりお前が真子ちゃんに対しての態度がおかしい」
なんだよ、その言い方。