激甘男子の愛し方


あの唇に俺の唇を重ねて、甘いキスをしようとしてた。



これじゃ本当に真子の言うとおり『変態』じゃねぇか……




真子は幼なじみで、妹のように思っている。



イヤ、もう妹というより、娘とさえ思えるほどに……



なのに、俺は……



完全に家族の域を超えようとしていた―……






――――――――……



「どうした?」



「は?」



学校について机にうなだれている俺に、明良が発した言葉。



「真子ちゃんとの様子があきらかにおかしいだろ?」



「そう……か?」



こいつに気付かれるなんて。



「真子ちゃんとなんかよそよそしいし、何よりお前が真子ちゃんに対しての態度がおかしい」



なんだよ、その言い方。




< 64 / 339 >

この作品をシェア

pagetop