激甘男子の愛し方
まるで俺が毎日真子をかまっているみたいじゃねぇか。
……って、その通りか。
それが普通だったからな……
なのに、今日の俺は確かに真子と目を合わせるどころか、ちゃんと見た記憶さえない。
朝はいつものように迎えにいった。
いつものように起こして、一緒に朝食を食べて、ここまで隣を歩いてきた。
「なになにぃ~~、何があったの?」
「なんで明良がニヤニヤしてんだよ」
「だってさ~~」
なんか分からないけど、こいつのこの顔にイラつく。
「真子ちゃんのこと意識しちゃった?」
「……は?」
ニヤニヤした笑顔のままの明良が聞いてくる。