激甘男子の愛し方


――――――――――……



「真子、帰るぞ」



「あ……うん」




放課後いつのものように迎えに行った俺に、少し不審な目を向けた真子。




「どうした?」



「いや、朝様子がおかしかったから」



あ―……確かに朝の俺はおかしかったな。



「もう大丈夫。心配かけて悪かったな」



「べ、別に心配してないし」



基本、真子ってツンデレだよな……



「今日もどこかに寄って帰るか?」



「あっ、おじいちゃんのお見舞いに行ってこようかなって思って。こけただけでも心配だし」




優しいな。



さすが俺の娘だ。



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