激甘男子の愛し方
過保護系男子*2
無自覚の自覚‐真子Side‐
「なぁ、真子ちゃん」
「明良君、どうしたの?」
少し長めの前髪から見える目が、あたしを見つめる。
「洸のヤツと、何かあった?」
――ドキッ
「えっ、な、なんで?」
「洸がここ最近元気なくてさ。原因が真子ちゃんと何かあったとしか考えられなくて……」
「どうして?」
「だって、洸の雰囲気が左右される理由、真子ちゃん以外に考えられないし」
そ、そんな断言するとは……
「とにかくさ、なんかあったならあいつどうにかしてやってよ」
「どうにかって……」
「あのままの洸じゃ、なんかウザイし」
うざいって……