激甘男子の愛し方
少しずつ成長して綺麗になる真子。
そんな真子に近づいてくる、気に入らない男たち。
もちろん真子に告白させることもせず、片っ端からつぶした。
つぶしたと言ったら聞こえが悪いが、少し威嚇しただけ。
それなのに簡単に真子を諦めるあいつらに、真子を渡さないと心に誓った。
そばで守らないと。
俺がそばで真子を守らないとダメだ。
そう思ったから、中学の担任の意見を無視して、ランクを落とし、この高校に来た。
そばにいなきゃ、弱い真子を守れないから……
俺はずっと真子を守りたくてそばで過ごしてきた。
真子のお父さんが亡くなってからは、真子は俺の全てのようなモノだったから。
真子のお父さんが亡くなる前に、言われたんだ。
――『真子をよろしくね』って……
真子のお父さんは『これからも真子と仲良くしてやってくれ』程度の言葉で言ったんだと思う。