マンホール
それから一週間、熱を出した。
光に当てられ、このまま死ぬんじゃないかと思った半面、大騎に合わせる顔がないから好都合だとも思った。
あれはなんだったんだろう?
思い出すだけで恐ろしい。
でも。
1番恐いのは、光に成りたいと思ったこと。
溶けてしまいたい。
解けてしまいたい。
遂げてしまいたい。
一週間後、教室に行くと、みんなが出迎えてくれた。
もちろん、川村大騎も其処に居た。僕はつばを飲み込み、
「あ、あのさ…」
「優(まさる)、ドッジやろうぜ‼」
大騎は笑っていた。
太陽のような笑顔で。
「…うん」