死にたがりな殺したがり
腰まである長い黒髪にベッタリとついているのは血か。
しかし、てらてらと光る赤黒い液体もあれば、数時間ほど前に乾いたような、どちらかと言えば黒茶色の『元は血だったであろうもの』がついている。
電灯のおかげで、ましてや目の前にいるせいで容姿が嫌というほど目につく。
目が離すことが出来ないのは、血染めのせいか。はたまた__『少女』であろう人間の美しさのせいか。
つと、しばらくその少女を見つめていると、少女が爪についた血をぺろぺろ舐めながらコチラを見上げた。
見上げた、というのは。165cm程身長のある俺に対して、少女が150cmであろう身長だからだ。
おまけに童顔。いやはや、中性的な顔だがどちらかと言えば少年顔。
しかし、てらてらと光る赤黒い液体もあれば、数時間ほど前に乾いたような、どちらかと言えば黒茶色の『元は血だったであろうもの』がついている。
電灯のおかげで、ましてや目の前にいるせいで容姿が嫌というほど目につく。
目が離すことが出来ないのは、血染めのせいか。はたまた__『少女』であろう人間の美しさのせいか。
つと、しばらくその少女を見つめていると、少女が爪についた血をぺろぺろ舐めながらコチラを見上げた。
見上げた、というのは。165cm程身長のある俺に対して、少女が150cmであろう身長だからだ。
おまけに童顔。いやはや、中性的な顔だがどちらかと言えば少年顔。