死にたがりな殺したがり
髪が長くなければ少女だと気づかないだろう。おまけに胸も……げふんごふん。いえ何も。


なんにせよ、血まみれ少女は爪を舐める行為をやめない。お前は猫かとツッコミたくもなる。


かと思えば、チャキ…と爪が擦れたとは思えないような音がして、俺の首筋に尋常でない長さの爪がそえられた。



「アタシに殺られて」


「は?」



肉体的危機から生命的危機になりましたか。今日はホントに大変だな。

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