君と僕と…。
1章:春
秘密
「はい!!南央、お弁当出来たよ♪」
「わーい!でも…遅刻するよ?」
時刻は朝の7時40分。
「ヤバイ!!南央!早く準備して!!」
「ママ…僕は準備できてるよ?」
冷静にツッコミをいれてくれたのは…。
5歳になる、息子の南央。
「さっすが!!私の息子♪」
「反面教師ですよ。」
って!この5歳児!!
どこでそんな言葉を覚えたんだ!!
「幼稚園バス来るから!玄関に出る!!」
私は南央を玄関まで誘導した。