ハレイロ


別に何が起こるでもなく、僕は君と話していた。


ここ、僕の部屋だし、まぁ、色々な欲望が浮かんでくるのは、男だからしょうがないけど…


でも、理性を保ててる僕に脱帽。


あの時は血気盛んな男子高校生だよ…?


すばらしいね、自分。

これだけは、胸を張って威張れるね。



そしてその後は、何も起こらず、母さんがどうしてもって言うから、君は僕の家で夕飯を食べて行った。


僕は、君を家まで送ると言ったのに、君は大丈夫だと、頑なだったね。


確かに、あそこで僕が家まで送っていたら、きっと風邪をぶり返していただろう。


わかってたのかな?


さすがと言うべきか??



けど、帰ってきて母さんに言われた事。

「あんた、良く理性保ったわね。」

と、少しほめられた。



ただ、こんなほめられ方をしても微妙な心境になるのは、男子にしかわからないんだろう。


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